フォト

Twitter

無料ブログはココログ

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

2011年2月

2011年2月19日 (土)

監督 おわり

フィロソフィー(哲学)を設定。

日本代表チームに6つの哲学を大事にするよう伝えていた。

・enjoy 楽しむ
自分を信じてミスをおそれず、頭で考えずにサッカーを楽しむ。

・our team 自分たちのチーム
誰かが何とかしてくれるではなく、自分が何とかする。自分がやらないで誰がやる。チームが負けているのに監督に自分は仕事をしてます、とアピールして何になる。
「村の祭り酒」
毎年祭りのときには村で樽酒を買って飲んでいた。がある年、貧しくて買えなかった。どうしたものかと頭を抱えていたところ、ある村人が皆で少しずつ家の酒を持ち寄ればいいと提案した。それはいいということで、祭りの日、皆が家から少しずつ酒を持ち寄り、樽が満たされた。そして、蓋を開けて飲んでみると・・・樽の中身は水だった。
つまり、自分ひとりぐらい水を持ってきて入れても分からないだろうと、一人ではなく全員がそう考えて、皆で水を持ち寄って入れていたのである。
自分さえ良ければ、自分ひとりぐらいさぼっても、という考えではチームとして勝てない。

・do your best ベストを尽くす
・concentration 集中する
考えてもしょうがないことを考えてもしょうがない。今できることに集中する。失敗したら、負けたら、という心配をしている暇があったら今できることに集中しろ。できることは足元にある。
勝負の神様は細部に宿る。

・communication コミュニケーションをとる
お互いを知る。お互いを認め合う。それがチームワーク。

・improve 向上
チャレンジし続ける。あきらめない。本気で壁を乗り越えれば次の境地が待っている。

監督その4

人を育てること。

自分は理屈が得意で、理屈で選手を納得させて勝たせるのは得意だった。
理屈というのは確率論。こうすれば勝てる確率が高くなるという確率論。

理屈で監督の言うとおりに選手を動かし、勝つ確率を上げる。実際それで結果も出ていた。

が、選手は言われたことしかやらなくなった。

指導とは、空のコップにいろんなものを入れてやることだと思っていた。

しかし実際は、コップに入っているものを引き出すのが指導であり、教育であると気づいた。

educateの本来の意味は、ラテン語で外に導き出すということ。

2011年2月18日 (金)

監督その3

ベテラン選手の言動が大事。

中村俊輔、楢崎正剛、川口能活といったレギュラーから外れたベテラン選手の言動が素晴らしかった。彼らは率先して明るく元気にチームを引っ張ってくれていた。

彼らが試合に出れないことがどれだけ辛いことか、皆わかっている。その彼らが率先しているのだから、若い選手たちはがんばらざるを得ない。

監督その2

その1、を書いてからだいぶ経ってしまいましたが、その2。

ワールドカップで設定した目標はベスト4。

目標、目指すべきところがあるのは大事。ただ、単なるお題目では意味がない。本気。

本気であるということを伝えるために、そして皆が本気でそれを目指すために、常に語りかけていた。ベスト4に行くために何をすべきか、そんな練習や生活態度でベスト4に行けるのか。

結果として、選手はもちろん、スタッフも本気になってくれた。

特にシステム、仕組み、決まり事をしっかり作ったわけではない。
そんなものはなくても皆の気持ちが目指すべきところに向けて揃えば、全体のことを考えて自分のするべきことをすすんでやってくれる。

2011年2月17日 (木)

丁稚のすすめ

Dscn1688

横須賀市倫理法人会のセミナーで、秋山木工という注文家具をつくっている会社で職人を目指して働く若者のドキュメンタリー映画を観てきました。

入社した若者は基本的に4年間「丁稚」として働き、丁稚を卒業後4年間「職人」として働きます。そして8年で退職、という制度にしているようです。

この丁稚の4年間は、職人技というよりも、とにかく「人間性」を鍛え上げられます。

ほぼ全員が一度は辞めたいと思うようです。

まず男も女も関係なく、入社後すぐに丸坊主。4年間寮に住み込み、まともに休めるのは盆と正月のみ。朝5時前起床。マラソン、掃除、食事作り、まあ今までの学生気分ではとうてい乗り切れるものではありません。辞めていく人もたくさんいます。

しかし残る人もいます。心身ともに厳しい修行に耐えてがんばろうと思うその源は、親や親族への孝行心、周りの期待に応えたいと思う気持ち、そして作った作品で人が喜んでくれたことによる喜び、そういうものからくるようです。

何事も自分次第、自分の心次第とは言え、こういうがんばろうと思う原動力は、決して自分だけでは得られないものだと思うのです。周りがそういう刺激を与え、チャンスを与えていかないと、放っておいてはなかなか生まれてこないのではないかと。

そして自分のために周りがそうしてくれているという「感謝」の気持ちが持てたとき、人はがんばって前を向いて歩いていけるのかもしれません。

「心を磨けば、技も磨かれる」

それを感じたひとときでした。

最後に、秋山木工の社訓とも言うべき、「職人心得28箇条」を。

1.挨拶のできた人から現場に行かせてもらえます。
2.連絡・報告・相談のできる人から現場に行かせてもらえます。
3.明るい人から現場に行かせてもらえます。
4.まわりをイライラさせない人から現場に行かせてもらえます。
5.人の言うことを正確に聞ける人から現場に行かせてもらえます。
6.愛想よくできる人から現場に行かせてもらえます。
7.責任を持てる人から現場に行かせてもらえます。
8.返事をきっちりできる人から現場に行かせてもらえます。
9.思いやりがある人から現場に行かせてもらえます。
10.時間を気にできる人から現場に行かせてもらえます。
11.道具の整備がいつもされている人から現場に行かせてもらえます。
12.お掃除、片付けの上手な人から現場に行かせてもらえます。
13.今の自分の立場が明確な人から現場に行かせてもらえます。
14.前向きに事を考えられる人から現場に行かせてもらえます。
15.感謝のできる人から現場に行かせてもらえます。
16.身だしなみのできている人から現場に行かせてもらえます。
17.お手伝いのできる人から現場に行かせてもらえます。
18.自己紹介のできる人から現場に行かせてもらえます。
19.自慢のできる人から現場に行かせてもらえます。
20.意見が言える人から現場に行かせてもらえます。
21.お手紙をこまめに出せる人から現場に行かせてもらえます。
22.トイレ掃除ができる人から現場に行かせてもらえます。
23.道具を上手に使える人から現場に行かせてもらえます。
24.電話を上手にかけることができる人から現場に行かせてもらえます。
25.食べるのが早い人から現場に行かせてもらえます。
26.お金を大事に使える人から現場に行かせてもらえます。
27.そろばんのできる人から現場に行かせてもらえます。
28.レポートがわかりやすい人から現場に行かせてもらえます。

出所「丁稚のすすめ」秋山利輝著 幻冬舎刊

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »